ボラ皮自作サビキ② 試作と試釣

ボラ皮を用いてサビキを自作し,サッパを釣ってママカリを作った.
まとまりがないが,以下に現状を示す.

サビキ用の釣り針:がまかつ 金袖5号 18本入り 税込243円 イシグロにて購入.
ハリス幹糸: ナイロンハリス 3号 手持ち.
ハリスエダス: 使い古しの東レのフロロカーボン 1.5号
ボラ皮: ボラ皮自作サビキ①で用意したもの


かわせみ針のママカリサビキを参考に作る.
エダス間隔大体20cm,エダスの長さ大体5cm,針とハリスとボラ皮は本結びで共締めした.
ボラ皮は適当に,デザインナイフと鉛筆,定規等でカット.矢羽状に切り出した.針の根本にくる部分は細身にしたほうが,結びやすいようだ.
エダスの結びは,幹糸を凸に出っ張らせその部分を2回反時計まわりにねじって,できた輪っかに,その左側の幹糸をでっぱらせて通し,右側の幹糸を引いて締め,その輪にエダスを通し,幹糸の輪っかを挟んで両側でそれぞれ1回ずつエダスの端をハーフヒッチで締める.
エダスの位置は,滑らせられる場合もあれば,摩擦で動かない場合もあって,エダスの間隔はまちまちになってしまった.ここは難しいところで,もう少し検討が必要.また,本結びで針を結ぶ際も,しっかり外れないように何度もハリスを引っ張るほうがよいだろう.不格好だが,チモトに結び目が来なくても,ボラ皮をしっかりハリスが締め込んでいればよいと思われる.
2セット作成した.
1セットは,9本のエダス(No.1)
もう1セットは,次の日に,6本のエダス(No.2)

作成したサビキは,余っていた,市販サビキの厚紙にNo.1は巻き,ポリの包装ケースに入れておいた.もう1つのNo.2は,発泡トレイの底を板状に切り,サビキを巻き,ポリの包装ケースに入れておいた.これは便利と思ったが,釣り場で発泡トレイの板はなくしてしまった.軽すぎるのが問題である.

試し釣り:
まず,No.1を取り出してみると,はやる心のためか,ハリスが絡まりなかなか厚紙から取れなかった.なんとか取り外すと,すでに,1本のエダスの針は取れていた.取り付けが甘かったようだ.数時間,釣りをつづけていると,もう2本の針が取れてしまった.耐久性に問題があった.しばらく海水に入れていると,白っぽくなった皮は,市販のママカリサビキと変わらない風である.ボラ皮の黒みが残っているところは,魚にはアピール弱い気がした.小さなイワシは数匹釣れた.時間的な問題と,投げる距離の問題で,サッパは釣れなかった.

No.2では,針が途中で取れることはなかった.時間的にサッパが釣れ出しているときに再度試すと,1匹釣れた.

比較に使用した市販のサビキは,使い古しの錆びた針を磨いたもの.サッパが釣れる時間帯には,No.1の針が取れたこともあり,釣果を優先してこちらをもっぱら使ってしまった.こちらは結構釣れた.針の返しがダメになってたためか,あたりが手に伝わっても,サッパが途中で外れることが多くあった.



自作したボラ皮サビキ.試釣後.


結果として,自作サビキでもサッパは釣れるが,時合いと場所を合わせそこなった.まず,壊れない安定した仕掛けにする必要がある.針とボラ皮をハリスにしっかり固定することが大事.No.2は針が外れることはなかったので,接着剤に頼らない今の方法で,結びに力を込めて締め込むようにする.

別の課題:
フカセ用のリールと竿ではじめやっていたが,リールの糸が途中で継ぎ足しており,その結び目が遠投時にひっかかて仕掛けの飛行がストップすることが多くあった.また,竿の穂先のカーボンがささくれるトラブル.竿の号数(1.5号)に対して錘の号数(3号)が大きすぎたためか.ちょい投げロッドと別のナイロン糸を巻いたリールで十分.錘を重くすれば,飛ばせる距離もそんなに変わらない.
フカセをするときのために,フカセ用のリールの糸は長めのものを巻き直す.
フカセ竿の穂先は,エポキシ接着剤で補修したが,サビキに使うのはやめておこう..フカセのスペアのために中古の磯竿を予備で買うかな?

余談:
左隣りの遠投+ウキをつけたサビキのおじさんたちの釣果をすべて頂いたので,ママカリを作るのに十分なサッパを得た.すでに漬け込んである.当方らの釣果はサッパ10匹程度,小さいイワシ10匹程度.

再度自作サビキを用意し,リベンジしよう.

課題および検討事項のまとめ:
・今の状況では,竿のトラブルを避けるため,サビキはちょい投げロッド&ナイロン糸のリールで.
・自作サビキの補強.
・市販サビキの使い古したものの針先をさらに鋭くする.効果はうすそうだが..
・フカセのリールの道糸は継ぎ足さないように巻き直すか..
・フカセ用のスペアの竿を導入するか..

追記:2018/04/23
ボラ皮と針はエポキシで点付してもよいかもしれない.そのほうが,ハリスの締め込みに集中できる.