mtbのペダルのベアリングのグリスアップ

仕事場の往復に使ってるmtbであるが,ヒトこぎするたびにカチンと音がするようになった.
鳴っているのはクランクあたりっぽい.
チェーンの給油もしたほうがよいだろう.
・・・鳴っているで思い出したが,車(レビン)は最近窓を開けてゆっくり走行させてノイズをチェックしたが,まだブレーキパッドとブレーキディスクの擦れ音がでていた.この前の車検から6ヶ月経過後ぐらいに,音がするようだったら,プロスパーで確認してもらおう.1セットだけ厚みが1mmほど余計に減っていたら異常だと判断できる..転ばぬ先(もうとっくに転んでるのか?)の杖である.自分でもブレーキパッドをはずす技術があればよいのだが.・・・

さて,自転車の異音は,よくボトムブラケットに原因を素人は求めがちなのだそうだ.筆者も,以前自転車店あさひにみてもらったとき,ボトムブラケット交換の見積もりをしてもらってしまった.その見積もり書のペンのインキがそろそろかすれてきた時頃に,再度,クランクまわりの音に疑念を持ち出した.
ボトムブラケットより簡単に整備できるものに,ペダルとクランクがあるようだ.
そのうち,ペダルの整備をブログの材料がてら,やっていく気になってきた.

ペダルの分解整備には,クランク側はペダルレンチをあてがい,反対側のナットをソケットレンチで脱着して行なうらしい.ソケットレンチのサイズは12mmが外側のナット,内側の玉押しが14mmが一般的なようだ.
まず,外側のナットのサイズを測っておこう.
あと,ペダルレンチはモンキーレンチでも代替できる可能性がある.あるいは,同じサイズの適当な薄手のスパナでもよいのではないかな.押さえておくだけのようだし.クランク側の工具のサイズも測っておこう.

クランク側15.1mmほど.モンキーでも幅は問題ないが,トルクはかけにくいそう.
反対側のペダルのナット12mm.手持ちのソケットがどうにか入るが,ソケットのエクステンションがペダルの側面の穴に対して大きすぎる.6.35mmの細身のエクステンションとそれにあうハンドルが必要.

追記2018/07/13
ペダルのガードは,ねじ止めされていて,外れることに気づいた.これをはずせるのを確認したので,ソケットのエクステンションは不要である.
チェーンリングとクランク付け根のボルトは六角レンチで増し締めした.チェーンリングのボルトは結構緩んでいた.
カチン音は解消されず.ペダルを軽く前後左右に揺すると,ガタがあるのがわかる.左側がよりガタが大きい.カチン音も左から来ている気がする.やはりペダルレンチを買って,ペダルを分解しよう.

追記2018/07/17
よく考えると,ハブコーンレンチ15mmの代わりになるかもしれないと,15mmの片目片口スパナを100円ショップで奥さんに買っておいてもらっていた.長さはそんなに長くないけど,ペダルの2面ねじはこれで十分緩んだ.緩めるとき,ちょうど,握力を鍛えるスプリングのハンドグリップを握るように,スパナとクランクをまとめて右手で緩める方向に握りこんでやると,怪我せずに力をかけることが出来る.
ペダル外側の14mmのナットは,反対側のペダルの2面ネジをくわえて,ソケットレンチで回しても,安定してトルクがかけられない.ペダルを地面に置き,足で押さえ,左手で15mmの片口スパナで2面ネジを押さえ,右手で14mmのソケットを反時計周りにちょうどレバーを下ろすように力をかけると,なんとか緩んだ.

で,ペダルの分解清掃を行なった.内側の六角ボルトは15mmだった.このソケットは手持ちにないので,ホームセンターで購入.約500円也.分解したが,片方のペダルからはベアリングが22個.もう片方からは21個しか出てこなかった.1個どこに行ったかは不明だが,清掃してヤマハグリースBを塗りたくって組み付け.
外側の14mmのナットを締めこむと,玉押しが押されてゴリゴリ感がでる.これを回避するには,内側の15mmのナットを動かなくなるまで軽く締めてから,約100~110度緩めておき,外側14mmを絞めることで,ガタもでずなめらかにペダルが回転するようになった.
ここまでは順調だが,夜中にペダルをクランクに取り付けた.はじめ,指で回してネジを入れてから,15mmの2面ネジをギリギリ締めこんだ.完全に隙間がなくなる手前1mmほどで止めた.これでOKだと思っていた..

翌朝,仕事場に行くために自転車を道路で乗ると,ペダルにすごい違和感.漕ぐたびにグラングランに足裏に接触する部分が傾いてしまう.ペダルの軸がクランクの回転軸と平行でないようだ.あわてて15mmレンチで取り付けなおすが,クランクのネジ溝が磨耗されて,アルミくずが結構剥がれてしまってでてきた.やばい.ネジ切ったか?とあせる.ゆるめに止めて,まだ揺れが大きいものの,なんとか仕事場まで.最後に右ペダルがゆるんで,揺れが増大.再度ペダル取り付けを試みる.今度は,ペダルのシャフトのレンチでくわえる2面の部分(小判の形の部分)がクランクと接するまでしっかり絞めこんでみた.取り付けなおしにおいても,アルミくずが結構出てきて.やばい雰囲気.
どうにか,揺れは収まったようだ.また,当初の目的であった,ヒト漕ぎごとのカチン音は,解消していた.

○右ペダルは右周りで絞めこむ(正ネジ).左ペダルは左周りで絞めこむ(逆ネジ).もしかしたら,右と左を間違えて強引にネジを切ったのだろうか?
○ペダルの取り付けにおいては,ネジにグリスを塗ったほうが,固着しないでよいらしい.
この2点を確認するため,再度,明るいところで,ペダルを付け直そう..自転車店あさひのホームページによると,アルミくずがペダル取り付け時にでることはよくあるらしい..また,小判型のネジの曲面がぎざぎざしているほうが,左側のペダルらしい.
ペダルのぐらつきの原因解明については,こちらに記録した.

結論と教訓
・100円ショップの15mmの片口スパナは,ペダルレンチの代用になる.
・カチン音はペダルの玉押しのガタが原因.
・クランクはアルミ製で,ネジ溝が弱い.まわす向きに注意して,明るいところで,取り付けるべし.
・取り付けの際は,ネジ溝を清掃し,グリスを塗るべし.