エンジンが掛からないのを直す

昨日ランツァで帰ろうとすると,エンジンがかからない.キックしても発火している感じではない.セルスイッチを入れても同様.行きはとくに問題なかったので,寒さでバッテリーが上がり,かつ,繰り返しキックしてプラグがかぶったのか.
風邪引いているなか,がんばって坂道を登り押し掛けするもエンジンはごろごろいうだけで,発火していないっぽい.
外灯のもと,プラグキャップを外し,車載工具のレンチをプラグに合わせるが,サイズあわず.プラグレンチがないので,プラグ外すのは諦めた.プラグキャップをもとにもどそうとするが,うまくはまらない.サイドカバー,シート,タンクを外してみる.そんなに整備性は上がらないが,なんとか,キャップを入れ込んだ.カチッとならないのでまだ不安..サイドカバー組み立て時に,ネジをエンジンの隙間におとしてしまい,1個失くしてしまった.
ここまで来て,今日は置いて帰ることに決定.原因を潰すために,バッテリーを持ち帰る.

バッテリーを充電し,翌日,日のあるうちに再度点検.こんどはプラグレンチも持ってきた.バッテリを取り付けても,セルは全く回らず.プラグを外してみる.少し汚れているが,びしょびしょではない.クリーニングをして,またプラグを入れる.このときも,プラグキャップがなかなか入らなかった.なんとか,カチッとなってキャップが入り,一安心.しかし,エンジンの状況は昨夜と同じである.

ここで諦めて,バイク屋に修理してもらおうと,単巧堂に電話するも,出ず.出かけているのか..近くの赤男爵に電話すると,まず,携帯電話番号を聞かれ,何の修理か聞かれ,赤男爵で購入したバイクでないこと,昨年までは特別会員みたいな制度もあって,バイクを購入していなくても修理できることもあったこと,以前にランツァのタイヤパンクを修理したのは,緊急だからだとのこと,と説明を受け今回の修理は断られた.まぁ仕方がない.ショーバイ,ショーバイだということだ.

どうもキルスイッチを切ったときのようにプラグが無反応なので,キルスイッチまわりを疑い,ネットで調べた.3年間放置して不動になったランツァの復活の記事をあるブログで認めた.ブログ主がいうには,「不動の理由はわかっている.キルスイッチとセルスターターの接触不良で,解決策はこのクリーニングだ」とのこと.実際,このクリーニングとキャブクリーニングで見事復活されている.

これに見習って,キルスイッチまわりのクリーニングを試みる.まず,ハンドルガードを外す.なんとなく邪魔そうなので,アクセルグリップも外したが,これは不要だったようだ.そして,キルスイッチを分解.強引に内部の樹脂枠や接点部分を取り出し,接点部分を磨く.キルスイッチ内部にはサナギみたいなのが,綿状のものを作っていた.これも除去.樹脂枠にスイッチを組み込んで,セルを回すが,エンジンは沈黙.ダメか...諦めつつ,樹脂枠+スイッチを外枠に組み込もうとするが,なかなかうまくいかない..大体,向きすらよくわかっていない..そこで,スイッチを外して,キルスイッチが入る樹脂枠を,外枠内側にフィットさせてみる..なるほど,これで入るな.ということで,キルスイッチを樹脂枠に組み込み,今度はなんとか,ネジ穴を合わせ,ネジを入れ組み立てに成功.ほぼ組み立て終わって,もういちど,キーをまわし,セルスターターを押す.エンジン始動!問題はキルスイッチまたはセルスターターの接点不良だった.キックしてもかからないので,キルスイッチは確実に接点不良だったのだろう.

なんとか,風邪ひきながら,寒い中バイクに乗れるぞ!

追記:
・チャンバーとサイレンサーの継ぎ目にアルミのテープを貼っていたが,粘着力がなくなり,するするとずれる.このため,排気に混じったオイルがステーを伝って,バッテリーの上のフタとか,べたべたであった.
耐油耐熱のシール材がよいらしい.エンジンカバーにつかった赤いやつで試してみるか.

・冷却水タンクが空に近い.継ぎ足す必要有り.

・あとは,右のタンクカバーのネジを1つ紛失.これは,クランクシャフトシールと一緒に注文するかな.あるいは,合うやつを探すか.

追記2019/01/21
昨日,もういちどキルスイッチ周りを分解し,今度は,キルスイッチの赤いボタンの中にあるバネや端子の金具をバラして磨いた.金具の向きに注意しないと,つねにキル状態(断線状態)になってしまう.キルスイッチの仕組みは単に,スイッチで回路を遮断してプラグのスパークを停止させるというもの.指で金具をうまく端子に当てて回路の端子を繋げてやれば,セルモーターを回すことが出来る.
どうも,接触不良が完全には解消していないようなので,呉の接点回復スプレーを購入し(ホームセンターで500円台)綿棒で接触部を中心に塗った.少しはみ出したが,樹脂の腐蝕は大丈夫だろうか.また,分解・組み立て時にどうしても,半田付けのところにストレスがかかるので,ここも接触不良の原因になる.また,再発したら,新たに半田付けをしてみるのがよいだろう.